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凪の町、御手洗(みたらい)。

大学同期の友人(T君)が広島の御手洗(みたらい)という町で、地域を元気にする活動をしています。

その町で5月に「潮祭(しおさい)」というアートイベントをやっていて、この度そのイベントに参加することとなりました。

「参加するからには場を見に行かねば」というのと、「T君は元気にしているだろうか」とそう思い、初の広島ということもあり、T君の協力のもと観光をかねて1泊2日の広島小旅行に行って来ました。

1月13日の朝、広島駅に到着。T君がくるまで迎えに来てくれて、宮島の厳島神社に遅めの初詣へ。

お昼を食べて、「潮祭」の舞台である御手洗へ移動。御手洗は瀬戸内海に浮かぶ大崎下島にある町、車で広島市内から約2時間。(住所は呉市になるそうです。この世界の片隅にの舞台だ!)

T君が「日が暮れる前に着けたら行きたい所がある」という、夕方に到着しギリギリ日も暮れていなかったので、町にある高台に連れて行ってもらいました。「戦時中この高台からB29を見張っていたんだって。」そう言って見せてくれた夕暮れは海に囲まれた島ならではで、「来て良かった」そう思わせてくれる景色でした。

次にT君は、画家の田中佐知男さんに会わせてくれました。(田中さんHP⇒https://atelier340.com/index.html​

田中さんは御手洗の景色に魅せられ、島に移住し、アトリエを構えて制作されています。

5月の潮祭に向けて、ギャラリーを手作業で作っている真っ最中でした。

田中さんの勧めで、夜に星をみたり、朝日を見に行ったりしました。

朝日は生憎雲がかかっていたのですが、それでもとても綺麗で。潮の流れと島の位置や形

の影響でずっと凪いでいる穏やかな海が、キラキラと優しく瞬いていました。

二日目は、T君に御手洗の歴史を聞きながら御手洗観光をしました。

花街のなごりがある待合茶屋「若胡子屋跡」や昭和の映画館「乙女座」、3つの神社や城跡じゃないかと疑いのある立派な石垣などなど。

若胡子屋のおはぐろ伝説や、おいらん公園の話を聞きながら歩く町並みは少し寂しげで、でもそこに島の歴史や営みを感じられてとても楽しいひと時でした。

その後また広島に車で送ってもらって新幹線で帰宅。2日間と短かったですが、良い旅でした。

今は5月の展示をどうしようか考えています。

御手洗で出会った人と話していて、「人は住んでいる場所がなんだかんだ言って好きなんじゃないか」と思いました。それがどこに住んでいたとしても。

そんな人達に向けて何を作ろう。

作品で出来ることってなんだろう。

「初めまして」に何を見てもらおうか。

この場所で中島尚志が展示する意味って何だろう。

島の暮らしをもっと誇らしく思えるような、「島の暮らしっていいな」と思えるような作品。

自分の作品で、作品の力を信じて、自分のやり方で。

そうやって頭を悩ませて作っていきたいと思います。

ほぼ日手帳 1月14日と15日

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